膝(ひざ)
膝(ひざ)の裏側に痛みや違和感がある時

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準備するもの

カット済みのテーピング

完成イメージ

テープ準備

  • (1)姿勢はこのように座り、膝(ひざ)は軽く曲げておきます。

  • (2)約20㎝のテープを2枚用意します。このテープ2枚で貼ります。

貼り方手順

  • (3)1枚目のテープです。膝下外側から、膝裏の斜め上へテープをひっぱらずに貼ります。

  • (4)2枚目のテープです。膝下内側から、膝裏の斜め上へテープをひっぱらずに貼ります。

  • (5)このように、膝(ひざ)裏で2枚がクロスするように貼ります。

  • 完成

テーピング知っとこ情報

はじめに

膝にテーピングを巻いているサッカー選手やマラソン選手をよくみかけますよね。
キネシオロジーテープや自着式テープなどのテーピングには関節の可動域を制限したり、関節の動きをサポートする働きがあるので、怪我の予防などに役立ちます。
そのため、膝を怪我しやすいスポーツをする際には、テーピングを活用することをおすすめします。
テーピングを正しく活用するためには、テーピングをする目的や正しい巻き方について知っておくことが大切です。

テーピングの目的

膝のテーピングには怪我の予防、応急処置、再発防止、痛みの軽減、ストレスの軽減の5つの目的があります。

怪我の予防

膝のテーピングは、関節周りにあらかじめ巻いておくことで怪我の予防に繋がります。
運動をする際などに、関節の可動域を超えて負荷をかけてしまうと、捻挫や脱臼などの怪我を引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、テーピングを関節周りに巻くことで、関節の可動域を制限し、怪我を未然に防ぐことができるのです。
関節周りの怪我以外にも、外傷を防ぐ働きもあります。
関節を多く使うスポーツや、怪我を予防したい時にはテーピングを利用してみることをおすすめします。

怪我の応急処置

膝のテーピングは、怪我の予防以外にも、怪我の応急処置に使用することも可能です。
例えば、肉離れや捻挫など外傷を受けた時の基本的な応急処置方法にRICE処置があります。
RICE処置とは、Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの処置の頭文字をとった処置方法です。
その中の「圧迫」についてはキネシオロジーテープや自着式テープで対応することが出来ます。
ただし、テーピングでの処置はあくまで応急処置なので、後でかかりつけの医師に相談するようにしましょう。

怪我の再発防止

関節周りは、一度怪我をしてしまうと再発しやすくなってしまいます。
そのため、一度怪我をした部位はテーピングで補強をして関節周りの負担を軽くしてあげることが大切です。
同じ箇所を何度も怪我してしまうと大きな怪我になりかねませんので、しっかりとテーピングを巻いて怪我の再発防止を心がけましょう。

痛みの軽減

膝のテーピングは、痛みの軽減という役割も果たします。
例えば、膝の靭帯を損傷してしまうと、該当部位を動かすたびに痛みが伴います。
そんな時には、膝のテーピングで関節の可動域を制限することで、痛みを軽減することが可能です。
膝を怪我してしまった際には、放置せずテーピングを巻くなどの対処をすることが大切です。

ストレスの軽減

捻挫などの靭帯による怪我は、再発しやすいともいわれています。
「また同じ怪我をするかもしれない」と思うと、怖くてスポーツに挑めないという方も多いでしょう。
そんな時には、再発防止のために膝にテーピングを巻くことで、ストレスを軽減することができます。
このように、膝のテーピングには、怪我の予防やサポート以外にもさまざまな目的があるのです。

スポーツとの関連

テーピングは、膝や足首などの関節周りの可動域を制限することで、怪我の予防など幅広く活躍します。
膝の怪我をしやすいスポーツを紹介していきます。

バスケットボール

バスケットボールは、低い体勢で動く、コート内を走り回る、ジャンプをするなどの動作があるため、膝の怪我が起こりやすいスポーツです。
バスケットボールに多くみられる膝の怪我に、半月板損傷が挙げられます。
半月板には関節にかかる衝撃を吸収する役割がありますが、膝を酷使することによって過度なストレスがかかり、痛みが生じることがあります。
また、捻挫以外にも脚を力強く踏み込むことで膝を捻って、血液が溜まってしまう前十字靱帯損傷という怪我も多くみられます。
どちらもバスケットボールにおいて多くみられる怪我なので、テーピングを活用して少しでも怪我のリスクを減らすよう心がけましょう。

サッカー

サッカーは、脚をメインに使うスポーツですので、膝だけにとどまらず脚全体を怪我しやすいスポーツです。
サッカーをする上で大きな問題となる膝の怪我は、靭帯の損傷です。
膝の関節には4つの靭帯がありますが、そのうちの一つでも損傷してしまうと、関節が不安定な状況が続き、プレーに影響が出ます。
怪我の程度によっては手術を要する場合もあるため、未然に防ぐことが大切です。
また、成長途中の時期に多くみられるオスグッド病と呼ばれる病気にかかってしまうこともあります。
オスグッド病とは、ボールを蹴るという動作をしすぎてしまうことで膝の下にある骨が剥離してしまい、赤く腫れるなどの症状を伴う病気です。
どちらも膝の靭帯が伸びてしまったり、膝の下にある骨を損傷して炎症を引き起こします。
このような怪我を予防するためにも、テーピングを使って関節の可動域を制限することが大切です。
用途に合わせて、テーピングの巻き方を選択するようにしましょう。

バレーボール

バレーボールは、ジャンプしたり姿勢を低くしたりと、膝を酷使するスポーツです。
バレーボールに多くみられる膝の怪我に、半月板損傷が挙げられます。
半月板は、関節にかかる衝撃を吸収する部分ですが、激しい運動で膝を酷使すると、過度なストレスがかかって痛みが生じます。
片方の膝に痛みが出た場合、自然に庇ってしまうことで痛みがない方の脚に負担がかかるため、もう片方にも症状が現れるケースも多くあります。
症状がまだ軽い頃は痛みに耐えながら続けてしまう方も多く、病院へ行く頃にはすでに悪化してしまっている場合があります。
このような膝の怪我を防ぐためにも、普段からテーピングを活用することで、少しでもリスクを減らしましょう。

登山

登山では、常に膝に負荷をかけながら歩くため、膝を痛めてしまう可能性があります。
登山において膝に痛みが生じる主な原因は、太ももの前面にある大腿四頭筋の疲労です。
大腿四頭筋は、山を登る時や下る時に体を支える重要な筋肉であるため、大腿四頭筋が疲労すると、その周辺に痛みが生じてしまうのです。
登山では重い荷物を背負いながら歩く方も多いため、より膝に負荷がかかります。
膝を痛めないようにするためにも、テーピングを活用することが大切です。

陸上

脚をよく使う陸上も、膝の怪我が起こりやすいスポーツです。
マラソンなどで長距離を走る方の中には、ランナーズニー(腸脛靱帯炎)という怪我が多くみられます。
ランナーズニーとは、走ることで膝の屈伸運動が繰り返されることにより、股関節から膝関節にかけて伸びている腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)が、膝の骨と擦れて炎症を起こしてしまう怪我です。
症状が悪化すると、歩くだけでも痛むなど、日常生活にも影響を及ぼす可能性があるため、早めに病院へ行きましょう。
また、ランナーズニーの他にも、マラソンなどで長距離を走ることによる肉離れなどの怪我が多くみられます。
肉離れとは、急激な筋肉の収縮が原因で筋肉が断裂してしまうことです。
肉離れを防ぐためには、十分なストレッチをして筋肉をあらかじめ伸ばしておくことが大切です。
また、肉離れの予防や応急処置としてテーピングを巻くことも効果的です。
陸上競技による脚の怪我を予防するためにも、ぜひテーピングを活用してみてください。

膝の内側が痛い時って?

下半身の大きな関節である膝は、歩行などあらゆる動作に関係しているため怪我をしやすいです。
中でも膝の内側にある膝内側側副靭帯(ひざないそくそくふくじんたい)は、最も損傷しやすい部分であり、その多くはスポーツをしている時に起こります。
膝の靭帯は、スポーツ中に相手とぶつかる衝撃や、ジャンプなどで膝を酷使することが原因で損傷します。
症状には痛みや腫れの他、慢性化すると水腫などがみられることもあります。
悪化すると手術を要する場合もあるため、普段からテーピングなどを活用して、膝の動きをサポートすることが大切です。

テーピングの注意点

膝のテーピングをする際の注意点

テーピングには、関節周りの可動域を制限する役割があります。
関節周りの動きを制限することで、怪我の予防や応急処置、再発防止などの働きが期待できます。
ですが、長時間同じテーピングを使用し続けると、かぶれなどの問題を引き起こす可能性もあります。
以下で、テーピングを使用する際の注意点について解説していきます。

長時間同じテーピングを貼りつづけないこと

テーピングは肌に直接触れるものなので、汗や泥などの汚れがついたまま長時間過ごしてしまうと、かぶれなどの原因となってしまう可能性があります。
汗をかくことで、皮膚内の水分が蒸発して乾燥してしまうため、肌のバリア機能が下がってしまいます。
肌のバリア機能が下がっている状態で、長時間汚れが付着したままでいると、肌が傷ついてかぶれてしまうのです。
テーピングを綺麗に保つためにも、こまめに取り替えるようにしましょう。

テーピングが緩んだら貼り替えること

関節の中でも膝の関節は可動域が大きいので、テープが伸びて緩みやすくなってしまいます。
テーピングは、可動域を制限することで怪我の予防などの効果を発揮するため、緩んでしまうとテーピングの意味がなくなってしまいます。
そのため、テーピングが緩くなったなと感じた場合にはこまめに貼り替えるようにすることが大切です。
テーピングを続けていても痛みが続くようであれば、かかりつけの病院へ相談することをおすすめします。

強く巻きすぎないこと

膝など関節周りの可動域を制限するテーピングですが、強く巻きすぎてしまうと血行不良の原因となってしまいます。
また、関節が締め付けられることで負荷がかかり、ストレスを感じてしまう可能性もあります。
テーピングは、可動域を完全に無くすためのものではないので、目的に応じて適切な力加減で巻くように心がけましょう。
テーピングを巻いた際に、膝周辺に痺れが生じたり、肌の色が変わっていたりする場合、強く巻きすぎている可能性があるので、テーピングを巻く際の力加減には注意が必要です。

おすすめのテーピング

上記では、テーピングをする目的や効果、巻き方とその注意点に関して解説をしてきました。
しかし、テーピングにはたくさん種類があるため、何を基準に選べば良いのか、おすすめのテーピングは何か、分からないことが多いかと思います。
以下で、目的別におすすめのテーピングを紹介します。

プロ・フィッツ キネシオロジーテープ 快適通気

まずご紹介したいのが、「プロ・フィッツ キネシオロジーテープ 快適通気」です。
「プロ・フィッツ キネシオロジーテープ 快適通気」は、通気性に優れていてムレにくく、また、撥水加工がされているので汗や水に強いことが特長です。
軽い運動をする際には、「プロ・フィッツ キネシオロジーテープ 快適通気」をぜひお試しください。

プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着

次にご紹介したいのが、「プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着」です。
「プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着」も、汗や水に強いことが特長です。
また、厚手の生地でしっかりサポートしてくれるので激しく動くスポーツにおすすめです。
長時間に及ぶスポーツや、激しい動きが伴う際には、「プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着」をぜひ試してみてください。

プロ・フィッツ くっつくテーピング

最後にご紹介したいのが、「プロ・フィッツ くっつくテーピング」です。
「プロ・フィッツ くっつくテーピング」はテープ同士だけがくっつき、肌にはくっつかないテープなので肌がかぶれにくく、はがす時も痛くありません。
加えて、テープ同士が何度でもくっつくので、失敗しても簡単に巻き直すことができるおすすめのテーピングです。
肌が弱い方や、テーピングを貼り慣れていない方は、「プロ・フィッツ くっつくテーピング」をぜひ試してみてください。

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